34歳からはじめる自由帳

あれが好きななにかについて言葉にするブログだわんわん。チャームポイントは誤時脱字。

『you』

 仲のいい友達と少人数で飲むのが好きだ。一番自分を晒している友達と飲むと「お前そんな事言うかね」っていうことも面と向かって言われる。そんなやり取りも信頼関係がある前提のじゃれ合いと信じているし、とりあえず言われたことは受け止めることにしてる。いや、俺も突っ込んで色々言うのよ。相当言ってる。

 

 特にその友達と一緒に酒を飲みながら音楽を聞くのが好きで、かなりざっくばらんな話をする。そうすると友だちが「ysdはなんでそのスペックで結婚できない(しない)のよ」といってくれる。

 

 うるせえよ馬鹿。ていうか、できるのにしないのか、したいのにできないのか自分でもわからんのよ。

 

 ところで最近、テレビで『ひぐらしのなく頃に』やってますね。初めて観たのが10年前くらいだった。学生だったあの頃友達だった女の子はみんな結婚してるな。

 

 当時、特に中の良かった女友達がいた。そのこととカラオケに行くと、彼女はよくyouを歌っていた。彼女とは本当に仲が良かったんだけど付き合うには至らなかった。それは自分の本当の気持ちというか、好きだよって言えなかったからだったと今でも思っている。思い込みではなくて実際にそういう局面があったのよ。

 

 ところでおれは女性に自分のほんとうの気持ちを伝えるのが苦手だ。技巧的にこう言っとけばいいんだろっていうのは知ってるけど、なんていうか断れれたり気持ちを受け止められなかったときにダメージ食らっても、という腹のくくり方をしつつ心を晒すのが苦手だ。その究極な形態のセ○ロスも苦手である。

 

 だからワンナイトとかは絶対にない。心を開けてない人とそんなぺろぺろなんて考えられないからだ。っていうか来いよ風の圧を食らっても乗れない。据え膳前に恐縮するタイプである。

 

 女の子と対面するとすごく緊張する。うまくその場でそれっぽいことを語ることはできるけれど、すごくドキドキしている。ぶっちゃけると膣内射精障害である。それもハードな自分磨きのせいじゃなくて、自分の気持ちをぶつけていいのかなっていうふうに思ってしまうから、つまり心因性のものであると思う。

 

 その原因を深堀りすれば、きっと母親との関係にあるんだとともう。母は子の気持ちを正面から受け止められないし、そんなこと子どもに言っちゃだめだよっていうことを言ってしまう人であった。

 

 その際たる出来事。父があるとき病気で働けなってしまうというハードな出来事があった。じゃあこれからうちはどうするのよ、家庭は成り立つのかよと詰め寄る自分に母は「私は実家に帰ればいいから」と言ってしまうような人であった。

 

 その出来事以降、おれはタバコを吸うようになり、家庭に期待しなくなった。

 

 今朝付き合ってる人とベッドの上でべたべたしながら、そんな母との関係のことを考えていた。そうして夜になって、さっき録画してた『ひぐらしのなく頃に』を観た。ああ、そういえばこの作品の『you』って曲よく聞いていたし、好きだった子が歌っていたなと思い出した。つらい歌詞だな。

 

 今付き合っている子は次に会うときに向けて甘い物好きのおれのためにケーキを注文してくれったんだって。LINEでそんなやりとりをしながら、10年くらい前のことを思い出し、ああ、かつておれはあの子のことすごく好きだったし、いろんなことをさらけ出した自分に興味を持ってくれた稀有な存在だったんだな、と今更思った。

 

 今日久しぶりにタバコを吸った。おれ、本当に結婚したいのかな。

 

 

 

YOU(ひぐらしマキシシングル)

YOU(ひぐらしマキシシングル)

  • アーティスト:雪野五月
  • 発売日: 2007/08/17
  • メディア: CD