34歳からはじめる自由帳

あれが好きななにかについて言葉にするブログだわんわん。チャームポイントは誤時脱字。

海外通販2/2

 前回の続き

 

 結局、なんとかなった。いや、届くまでは死ぬほど揉めたし、担当者○ねと何度も思いました。

 

 Paypal上の決済番号と例のサイト上の契約番号を頼むから突き合わせてくれや、というお願いをサイト側担当者に無視されながらも続け、とうとう何度目かのお願いで突き合わせてくれてお金払ってくれてると認めてくれた。だからPaypalは決済済んでるって言ってるやんけと何度思ったことか。

 

 でも結果サイト側の誤りだったのにごめんね、って言われなかった。海外の洗礼を浴びた。backpacking-unitedは使わないほうがいいよ。とはいえ、そうして手元に届いたFjallravenちゃんを見て思ったのが、もっとほしいなあということだった。何かを愛する気持ちの強さよ。

 

 そうして、③今度は別のサイトで注文したら、まじで揉め事もなく、サイトを通じてチャットで質問をしたら秒で返ってくるしであっという間でした。発送は注文の翌日であった。

 

 ①違うものが届く→②決済で揉める→③すげえ普通に手元に届く、を経験しましたが、今度は④アメリカの会社に発注した上で、一度はオレゴン州にある日本へ転送してくれる会社でいっぺん受け取ったあと俺の部屋へ転送する依頼に挑みました。①,②はドイツ、③イギリスから日本だったんですけど、④アメリカからは転送会社も挟むしで初体験。

 

 たぶん、④は日本で買ったら130,000円強の商品が60,000円弱で買えるので圧倒的にお得だった。 繰り返しになるけど、服を含めてアウトドア用品は海外通販がお得!リスクは知らねwww

 

 また新しいfjallrabvenちゃんに出会えたらまとめます。

 

 

FJALLRAVEN MENS BARENTS PARKA JACKET DARK NAVY (LARGE)
 

 

 

FJALLRAVEN MENS SKOGSO JACKET DARK GREY (X-LARGE)
 

 

『失敗の本質』

 

 『失敗の本質』は名著らしい。今でも時々参照、言及されている記事を見かける。というわけでまた背伸びして買ったのを、たらたら、時に寝落ちしつつも数週間かけて読みました。読みきった自分を褒めてやりたいよ。

 

 中身の評価について。

 ・もう35年前の本なので、当然、後発の研究により分析対象となる事実が塗り替

  えられていたり、理論的に乗り越えられているだろう。

 ・多分、経営学の教科書で古典的な研究として言及される程度の扱いな気がする(そ

  れでも十分すごい)。

 ・方法論的にも微妙な気がする。

 ・読書家のビジネスリーダーとかジャーナリストが名著として言及してたりするので

  今でも目に触れるけど、組織論を学びたいなら変に神格化しないで本書が位置づけ

  られる分野の教科書を読んだほうが良いんじゃないか。

 ・それでも読んでて吐きそうなくらい刺さるところがあった。

 ・書き手のカロリーが伝わる。

 ・これはこの本好きになっちゃうわい。

 

 刺さったとこの抜粋。読みやすいように改行する。特に刺さったところは太字。いずれもページは中公文庫72刷(72刷ってやべえな)。

 

 日本軍は、はじめにグランド・デザインや原理があったというよりは、現実から出発し状況ごとにときには場当たり的に対応し、それらの結果を積み上げていく思考方法が得意であった。

 このような思考方法は、客観的事実の尊重とその行為の結果のフィードバックと一般化が頻繁に行われるかぎりにおいて、とりわけ不確実な状況下において、きわめて有効なはずであった。

 しかしながら、すでに指摘したような参謀本部作戦部における情報軽視や兵站軽視の傾向を見るにつけても、日本軍の平均的スタッフは科学的方法とは無縁の、独特の主観的なインクリメンタリズム(積み上げ方式)に基づく戦略策定をやってきたと言わざるを得ない。p.285

 

 他方、日本軍のエリートには、概念の創造とその操作化ができた者はほとんどいなかった。

 個々の戦闘における「戦機まさに熟せり」、「決死任務を遂行し、聖旨に沿うべし」、「天佑神助」、「神明の加護」、「能否を超越し国運を賭して断行すべし」などの抽象的かつ空文虚字の作文には、それらの言葉を具体的方法にまで詰めるという方法論がまったく見られない。

 したがって、事実を正確かつ冷静に直視するしつけをもたないために、フィクションの世界に身をおいたり、本質に関わりない細かな庶務的仕事に没頭するということが頻繁に起こった。pp.287-288

 

 日本軍が特定のパラダイム*1固執し、環境変化への適応能力を失った点は、「革新的」といわれる一部政党や報道機関にそのまま継承されているようである。

 すべての事象を特定の信奉するパラダイムのみで一元的に解釈し、そのパラダイムで説明できない現象をすべて捨象する頑なさは、まさに適応しすぎて特殊化した日本軍を見ているようですらある。

 さらに行政官庁についていえば、タテ割りの独立した省庁が割拠し日本軍同様統合的機能を欠いている。このような日本の政治・行政組織の研究は、われわれの今後の課題である。p.396

 

 

 うわあ、今の仕事絶対にやめよう。

 

 

 

 

 

 

 

*1:たしか文中では「ものの見方」と言い換えられてた。

顔剃り

 ストレスを溜めやすい性分である。筋トレ、キャンプと今ではストレス解消からはじめてみたことが趣味となっていて、プライベートを埋めている。

 

 顔剃もそんなストレス解消の一手段で好きなことだ。なんなんだあの爽快感は。しかし、美容院は法令上顔剃ができないことになっているらしいので、顔剃がしたいときは床屋さんにいかないといけない。とはいえ、髪を切るときはここに行くと決めている美容院がある。もう何年も通っている美容院を今更帰るのも億劫だ。

 

  最初に顔剃りしようと思ったきっかけは、この記事を読んでのことだった。そうそう、たしかに顔剃りはめっちゃきもちいい。床屋さんにいいイメージがあるのは顔剃りのおかげだと思う。すげえさっぱりするじゃん。なんなのあれ。

note.com

 

 久しぶりに顔剃りをされたい、、、!そう思って床屋さんを探したんだけど、顔剃りだけだと高えんだよ。なんで2500円もするんだ。そんなにお金は出せんわ、と思っていたら近所の激安床屋さんで1200円でできることがわかった。予約できねえけど。

 

 そうして顔剃りをしてもらうことになった。「顔剃りだけでお願いします」と伝える。そうすると床屋さんは顔剃りに取り掛かる。顔剃り。なんかね、すごい。温かい泡泡を塗りたくられて蒸しタオルで温める。それを手際よくさっささっさと剃られる。これは気持ちいい。眉毛の形も整えてくれる。この一連のプロセスの手際良さやら快感やらがどうしようもなく嬉しい。

 

 いや、そういう嬉しさ以外にも大きなことがある。なんというか、とても大切に、ケアされているという強い感覚がある。床屋さんありがとう。ほんとうに気持ちよかったよ。注文を伝えてからハイ終わりましたの一声までの間に生まれ変わった気がする。とても癒やされる。

 

 最近なかなか行けてないんだけど、週1回の顔剃りが目標。

 

 

 

 

海外通販1/2

 5月1日に書いたFjallravenちゃんである。スウェーデンのFjallravenはかわいい。Fjallravenかわいいな。かわいさ余って日本のサイトをすっとばして英語版のサイトを見てみる。そうすると、日本の代理店が取り扱っていない服がたくさんあることに気がつく。ああ、なるほど、新宿のビックロで全部売ってるわけじゃないんだ。あと安くね?円-ドルの相場変動を差っ引いても安い。あ、日本で売ってないこのジャケットほしいな。

 

 小売店のオンラインサイトも見てみるじゃん。あれ、日本よりかなり安くね?ていうか海外のアウトドアメーカーの製品って、日本の販売価格高えよ。

 

 この服はかわいい、あの服もかわいい。これもほしい、あれもほしい。もうね煩悩ですよ。ここ1年服を買ってなかったのに。自分のクローゼットにあるのはきれいめカジュアルなのに。でも、見てるとアウトドア系の服が欲しくなってしまうんですね。未体験ゾーンや。たくさん買いたくなる。

 

 そうして出した結論が、もう新宿のビックロは高えから日本の代理店を通さねーで直で買うよ、ということであった。代理店が扱ってないものだと550ドルの冬の極地用ガチジャケットが楽天だとお店によっては100,000円くらいするんですよ。高え、高えよ。 

 

 もちろん初めて海外通販に挑むのはとても勇気がいることだった。とはいえ、日本だと18,000円位するアウトドア用品が送料込みで8,000円程度に済むのはかなり魅力的であった。①ドイツの通販サイトを英語表記にしてもらった上でgoogle翻訳で日本語翻訳して、おぼつかない日本語に頼りながら捨て金だと思って8,000円ぶん投げたら荷物は届いた。ちょっとサイトで表示されていた製品とは違ったけど。

 

  ここで注文とちげーから債務不履行だろ!東京地裁来いや!!とならないのがワイくんである。なるほど!届くのことは届くんだね!!(半ギレ)っていうことで、②次はもうちょっと高額の製品に手を出してみた。キャンプ用のフリースと冬用ジャケット(製品テストのために冬の北欧で犬ぞりレースを繰り返すレベルのヘビーデューティーなやつ)を買った。正確には、買うボタンをクリックした、ですね。そしたら、Paypalも巻き込んでVISA、主にサイト側と死ぬほど決済について揉めた。Paypalのカード決済したはずなのに、現地ではしてないことになってるよ的な。

 

 なんか感極まってきたので続きはまた今度。

 

 

 

 

Fjällräven Yupik parka L dark navy

Fjällräven Yupik parka L dark navy

  • メディア: Sports Apparel
 

 

 

本当に買える海外通販アイテム大全

本当に買える海外通販アイテム大全

  • 作者:石原 行雄
  • 発売日: 2002/07/01
  • メディア: 単行本
 

 

広島風お好み焼き

 お好み焼きについて語るとき、広島の人にとってはその想定する具体的なお好み焼きが広島風なのか関西風なのかという問題を無視できないらしい。でも、話はそれだけでは済まないのかもしれない。

 

 こうした問題を複雑にするのは、広島の人の内で結構な割合において、関東の人にとっての「広島風お好み焼き」を「お好み焼き」と呼ばないことがどうも許せないっぽい人たちがいるらしいという事実である。いや、おれは正当なお好み焼きをめぐる戦なんかどうでもいいんだよ。語頭に広島風ないし関西風ってつけて分けてくれればどうでもいい。つまり、現関東在住、静岡出身の俺にとってどうでもいい呼称をめぐる揉め事が起こってるらしい。でも、広島出身だった元彼女にはこの区別を曖昧なままお好み焼きについて語ったら結構なレベルでキレられましたね、

 

 いや、きっと富士山が静岡にあるかで山梨にあるか揉めてるようなものなんだろうな。そう思うと、なんだか気持ちがわかる気がしないでもない。どっちでもいいという感情は否定できない。

 

 お好み焼きについて。広島風お好み焼き!普通にうまくね?という気持ちもあったり、親の地元が広島だったり、あとあと、広島東洋カープ好きだったりで

 

ネギがうめえ

 

おたふくうめえ

 

ていうか、おたふくと胡椒とネギとマヨネーズで構成されているから別にうまいんじゃねえか

愛している猫

 猫は人見知り、気まぐれと言われるんだけど性格に結構な個体差がある。かつて一緒に暮らしていた猫は対人関係がめちゃめちゃできる子だったのね。初対面の人の肩に登ったり、呼ばれればとりあえず鳴きながら足元に来てくれるような子だった。おまけに最後まで人間に対してキレなかった。

 

 彼女を買ったのは親だった。ペットショップで売れ残って、おまけに値下げされていたらしい。そんな彼女を不憫に思い、家族にも相談せずに気まぐれで買ったのがうちに来るきっかけだった。でも、その決断はまちがいなく正解だったと思う。

 

 かわいくてもこもこしていてるだけでも嬉しいのに、さらに人懐っこくて、なんというかこの子との間では絶対にコミュニケーションが成立していると信じさせてくれた。上京する時、玄関で後ろ足で立って前足でおれの足を掴んで離さなかったときは本当に驚いた。最終的には引き剥がした。猫わかるんかワレ!

 

 この猫との思い出は本当に深い。1時間一緒に遊んで猫が15分寝てまた遊ぶといったサイクルを夏休みの一日に何度も繰り返したりした。ずーっと一緒だった。ときには腕枕して寝かせることもあった。おれの入浴中は風呂場で待機するのも恒例だ。なんというか、この子がここにいてくれてよかったと心底感じさせてくれる存在だったと思う。

 

 けっしてうまくいっていなかった家族だったけど、彼女のおかげで家庭での人間関係がなんとかなったところはある。

 

 もちろん都合のいいことばかりではなかった。まず彼女とベタベタしすぎたせいで猫アレルギーになった。毛をいっぱい吸い込んだんだろうな。。。ご存じない方は猫吸いで検索してください。もう猫とは暮らせない。

 

 あと、うざいというか意思が強いというか、あるいはふてぶてしい子だった。膝に座っている彼女をどかせようとすると異常に体重が重くなってどかせない。ブラジリアン柔術かな?なにがあってもどかないという強い意志を感じる。どういう仕組で意思が質量に変化するんだ。

 

 上京するタイミングで猫アレルギーになったので、それからは帰省しても以前のようにベタベタできなくなった。猫が住む実家での滞在時間も俺の身体的に36時間が限界だったから。疎遠にはなったがそれでも帰省すると玄関で一番に猫の名前を呼んだ。その後の身体的なダメージがわかっていてもべたべたなで回して甘やかし倒せた時間は幸せだったな。

 

 しかし、結局、猫は年齢もあって一昨年の晩夏に亡くなった。

 

 死の直前まで、おれと彼女との間では親密なコミュニケーションが成立していた。最後に過ごした時間の中で、彼女は呼吸するたびに身体を膨らまし、生きているのも辛そうだった。でも、ぐったりとしながらも名前を呼ぶと尻尾で返事をしてくれた。つらそうな彼女の手を握るとぎゅっと握り返してくれた気がする。帰り際にも玄関まで送ってくれた。上京するときみたいに。つらそうでそれまでずーっと寝てたのに。そういうこなんだよ。

 

 その時に拝借した抜け毛と首輪が、そのまま形見になった。

 

 おれは彼女の死の前後で6回は嗚咽を漏らして泣いた。いい年した大人が馬鹿みたいに鼻水を垂らしながら泣いた。こんなに好きだったこが、今死のうとしている。誰かのためにそんなに何度も心の底から泣いたのは初めてだった。

 

 今でもときどき彼女が夢に出てくる。そんな日の朝は久しぶりに彼女に会えた幸せな気持ちで夢を思い出しながら、同時に、彼女が今この世にいない辛さを、まるで一人この世に置いていかれたような孤独を噛みしめる。二つの気持ちを抱えながら、出勤する前に玄関で首輪の鈴を鳴らすことで折り合いをつける。

 

 そうか、もう君はいないのか。

 

 結局、最後に一緒に暮らした猫になってしまった。でも、その猫が彼女で本当に良かったと思う。

 

 今日は彼女の命日。

 

某通信社

 その昔、某通信社でアルバイトをしていた。

 

 社員さんはみな魅力的な人ばかりで、思春期に倒れた父に変わって働く男性のモデルを示してくれたと思う。ただまあ、自由な人もいて、そうした人は女性の派遣社員の男性関係を探っていた。取材力の無駄遣いや。でも、そういう人間らしさを持つ社員さんも含めてぼくは今でも共同通信が好きだ。

 

 すいません、ちょっとだけ嘘をついた。すげえ変なおっさんもいた。しかもそのおっさんの後に便所の個室に入るとすげえくせえんだ。

 

 話を戻す。新聞社は社員を雇って社員の取材成果を記事に落としこみ、また、頑張って集めた広告を紙面にプリントアウトしたものを読者に売ることで生計を立てている。とすれば、取材をどれだけ広く深く展開できるかがその新聞のクオリティを左右することになるが、地方紙には日本全国、世界規模の取材ネットワークを展開する力がない。そのため、各地方の新聞社が出資者としてお金を出し合い、新聞社の代わりに広域的に取材して記事を"生産"する。そうして"生産"した記事を出資者が運営にお金を払う代わりに紙面に載せるというモデルである。

 

 おれはある国に滞在した経験があって、その国の言葉は話せます、いえ、〇〇語を僕から取ったら何も残りません!!くらいのことを言ってバイトで採用してもらった。結構うけてて、面白い学生だと思ってもらったんだと思う。後々、その国の人に電話を掛けた時のダメ具合から嘘が露呈して焦った。

 

 ところで、マスコミのことをマスゴミと揶揄する人が結構いる。

 

 もちろん批判されるべきことはたくさんある。しかし、よく言う陰謀論的な仕事をしている様子を垣間見たことはない。みなさん一人の記者として自分の仕事に真摯に取り組んでるように思えた。

 

 もともとは記者志望だったけれども、結果的にマスコミ業界に進むことはなかった。相談した社員さんに「斜陽産業だよ」といわれたり、自分の在職中に照明が間引かれはじめたりと業界のつらさを皮膚感覚で感じたことも原因である。別のバイト友だちは、社員さんが車座になって酒を飲みながら「こんな仕事をいつまでもつづけられない」とぼやいている現場を見たらしい。長時間労働が当たり前でつらいだろうなと思う。

 

 その某社が今経営危機に陥っているらしい。

 

 でも、おれは、あの個性的な個人事業主の集まりのような不思議な会社がなくなってほしくないと思う。

 

 自分の仕事に一生懸命で時に怒鳴りあいになったり、クセがあるけれどもしっかり取材対象と人間関係を築いていたり、人間らしさを丸出しにして、そのらしさを問われる人たちが集まって日々のニュースを支えているあの会社が大好きだった。個性の集まりみたいな人たちがしっかり噛み合ってニュースを生産する現場の居心地の良さと社員さんへの信頼感は今でも忘れられない。