おぎやはぎ
おぎやはぎが好き。あの適当な感じが良い。おぎやはぎが漫才とかコント的なことをテレビでやってた時期はちょうどあんまりテレビを見ない時期と重なっていて、二人のことは全然わからんかった。メガネ、仲がいいっぽいらしいくらいの情報量だ。学校の友達が二人のメガネびいきってラジオ面白いっていうので興味持ち始めたんだと思う。
初めて聞いたラジオでは、やはぎが「この前ちょっとテレビ見てたんだけど」から話を始めてた。お坊さんが死にたい死にたいって言っているお姉さんの相談に、まずは朝起きたらパジャマをたたみなさいって答えてて、おれもパジャマたたんだことなんてなかったかけど、たたんだらそこからいろいろ変わった!すごい!!みたいな話だった。
パジャマたたんだからなんなんだよ。何がおもしろいんだかぜんぜんわかんねえよ。でもどうしてだかすげえ笑えた。
そうして次の日の朝、おれもパジャマを下宿でひっそりとたたんでみた。いや、変わったんだよ。気持ちがすっきりする。たたんだ瞬間に寝起きのだるい時間と活動的になる午前との境界が明確に区切られ、今日一日を快適に過ごせそうな気がした。すごいぞ(おぎ)やはぎ。
これがきっかけでメガネびいきを聞くようになり、二人が居酒屋でだらだらおもしろい話をしているイメージが湧くまでになった。そのころにはおぎやはぎが大好きになっていた。その後、社会人になって初めてのボーナスで部屋にテレビをお迎えした。最初に録画した番組はゴッドタンで、その時からかかさず録画しデータは全て残している。
仕事でやられて病休をもらったときはゴッドタンを見て、メガネびいきを聴いて毎日笑ってた。やはぎがバイキングでピエール瀧を「いい人。コカインやっちゃっただけでいい人。」とフォローしたときは感動した。だよな!!!
ちなみに20歳くらいのおれはパジャマを2日ぐでたたまなくなった。
久しぶりにたたんでみようかな。パジャマ。なんかそんな気持ち。