34歳からはじめる自由帳

あれが好きななにかについて言葉にするブログだわんわん。チャームポイントは誤時脱字。

沖縄の離島

 いいですか。沖縄旅行は離島に行くものです!!!

 

 これは沖縄を回り尽くした自分が言う沖縄旅行の本質とかじゃなくて、単純にきれいな海とビーチ、その2つが揃った上でさらに人が少ないところが好きなので言ってるだけです。

 

 はじめて自分の金で沖縄に行ったのは、大学生の時で、彼女にふられた現実から逃避するためだった。だめだ、もうだめ。ほんとだめ。まじで無理。みたいな心境になって、遠くに行こうとネットで航空券を探すとスカイマーク那覇行き深夜便がめちゃめちゃ安く売ってるのを見つけた。

 

 いいじゃないですか沖縄。海もきれいそうだし。そうして飛行機と安宿を予約してすぐに羽田に向かつた。羽田の国内線の検査ゲートをくぐったところで緊張が緩み足元から崩れ落ちそうになった。ええ、未練がたらたらでした。

 

 那覇についてみると空気の感じやら植物が非常に熱帯だった。早速向かってみた那覇市内のビーチはさしてきれいじゃなかった。

 

 やることといえば昼は散歩、夜は宿でめずらしい魚でビールを飲むくらいである。なぜなら東京の現実から逃げたかっただけで、何か積極的にしたいわけじゃなかったから。たまたまつけたテレビで県民向けに日帰りの離島ツアーのCMがやっててそれに行くことにした。

 

 これがめっちゃよかった。那覇から船で1,2時間くらい。集落にビーチが隣接してる。広いビーチ、サンゴが見える浅瀬。まるで広告みたいだ。雲ひとつない空。パラソルとベッドを用意して1日ごろごろしてた。パラソルの影で文庫本のページをめくり、昼にはポークたまごおにぎりを食べながらビールを飲んだ。

 

 ぼーっとした。間違いなくそれまでの人生で指折りなくらいぼーっとした。帰る日も決めてなかったから心も体も緩み切った。そうすると淀んだ気持ちは消えていく。もうここの子になろうかな。

 

 数日後緩みきったのちに結局お金がなくなり、東京に帰ることになった。羽田の検査場を出てみるとすっかり元気になっていた。あんなに元カノがいる東京はクソだと思ってたのに。

 

  この出来事があってから時々沖縄の離島に行っている。だいたい安い宿と航空券を押さえ、ビーチの近くの集落に泊まる。そうすると帰ってきた時東京が違って見える。

 

 だから自分の経験から傷ついてる人にはこういう。チケットと宿を予約したら、あとは脳みそを空っぽにして沖縄の離島に行け。沖縄旅行は離島に行くものです。