34歳からはじめる自由帳

あれが好きななにかについて言葉にするブログだわんわん。チャームポイントは誤時脱字。

織部焼

 またしてもコロナの話。コロナのおかげで不要不急の外出ができない。そうすると家の中で楽しめることはないかと自分の生活を見つめ直すようになる。コロナ以前からこれを書こう、あれを書こうといろいろしたためてきたブログのお題はたくさんあるのに、おかげで全く消費できていない。なぜなら生活が変わりつつあり、それに伴い時間をかけられる好きなものも変わるから。

 

 趣味と人間関係を奪われ、不規則な在宅勤務を強いられる中で、なぜかおれの関心は陶器、特に織部焼へと注がれることとなった。

 

 一週間に一度はお疲れ飲みをする。それが人との事もあれば、自宅で一人撮りためたバラエティを見ながらのこともある。ストレスが溜まると飲酒の頻度が上がり、週に一度で収まらなくなってくる。こういうときの飲酒はたいへんよろしくない。もっと、お疲れ飲みをポジティブなものとしたい。

 

 じゃあ、器をきれいにすればなんか変わるんではないか。発想の飛躍である。生活がキラキラするはずと思い、ヤフオクを開いて織部焼を検索した。ここで初めてヤフオク用のIDも作った。

 

 ちょっといびつな形や変わった文様、その緑を使った色味ぐあい(緑じゃないのもある)。かわいい。一言で言うとかわいい。織部焼はかわいい。愛でたい。この器を使って一週間の疲れを癒やすことができたらどんなに素敵だろうと思った。部屋のカラーコディネートにも合致する。高くなくていい、とにかく自分の心にぐっとくるものを一つ手元においておきたい。

 

 ヤフオクでは悩みに悩んだ末に、くずし字で大きく「福」と書かれた四角い平らなお皿を1,000円で、あわせてちょっと変わったタンブラー、というか麦酒杯を1,500円で落札した。高いものではないが、木箱に入れられていて大切なもの感が醸し出されている。「福」の皿はお疲れ飲みをするには安直かつどストレードな表現でおもしろいかなと思って入札した。

 

 届いてみてわかったこと。「福」の皿はどうやらどこかの誰かの引き出物だったらしい。まあいらん人にとってはそうなるわなと苦笑しつつ、お皿に買ってきたお惣菜をのせてテーブルの正面に置いてみる。うん、悪くない。というかかわいい。その脇の麦酒杯には大好きなインドの青鬼を注いだ。

 

 晩酌が終わると2つの織部焼をまた木箱に入れて棚にそっと戻す。キラキラはしてなくとも地に足ついた幸せ感がとても素敵だった。というわけで毎週この時間を大切にすることにした。

 

お題「#おうち時間

 

へうげもの(1) (モーニングコミックス)

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NHK 美の壺 織部焼 (NHK美の壺)

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  • メディア: 単行本(ソフトカバー)